ボディを覆う無数のドットが存在感を放つサファリドレス。
今シーズンのテーマ『Show Your Wounds（汝の傷を見せよ）』の着想源となったドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイスの作品から得た ”傷とその受容” という概念のもとに、出来上がった洋服にいくつもの丸い穴を開け、そこから落ちたドット状の切れ端（＝傷のメタファー）を用いて装飾するといったアプローチで “傷を美しさへと変容する” というメッセージを体現した一着です。

ドットパネルも同素材で制作することでボディに溶け込むよう設計されている為、モダンな装飾として完成させています。

また、いくつかのドットの内側には、人の弱さを象徴する言葉の頭文字が印字されており”L”＝Lie、”J”＝Jealous、”I”＝indifference、”P”＝Pride、”A”＝Angerと内面に存在する心情が隠されています。
今季のテーマやコンテクストを昇華したドレスは、纏う人の個性や創造性を誘発する一着として自身のアーティテュードを確かなものへと導きます。